私の妻は、朝6時に起きて、電車で1時間半ほどの会社に向かう。
寒くなってきて、朝、なかなか起きるのも辛い時期。
朝早く起きるだけでも辛いのに、わざわざ東京に向かい満員電車にも乗らなければいけないストレス。
しかも、今はコロナの感染者が増え続けている。
思い出す。
私もつい最近まで、会社に通っていたが、本当に電車に乗るのが嫌だった。
確実に座れる電車に乗るために、大勢の人たちが、駅のホームに並ぶ列に並ばなければならないことが、まず苦痛。
電車が来てドアが開くと、その人たちが自分の席を確保するために必死の形相で座り込む。
自分もその中の1人なんだけれども、何とも滑稽で、なんとも不気味な光景だ。餌を求めて殺到する家畜のような。
目的の駅に着けば着いたで、自動改札機には人が殺到する。
ゲートが空いて走り出す馬のように、皆、次の電車に向かい、突進していく。
何のレースなんだろう?
異常な光景だ。
この異常な光景を生み出したのは、東京一極集中を生み出した経済の仕組み。
そんなに東京に人を集めないでよかっただろうに。
どんどんどんどん、東京に人が集中してしまった。
このコロナ禍で、完全テレワークに舵を切った企業はあるものの、殆どの会社は未だに毎日の出社を義務付ける。
こんなに感染が広がっているのに。
「会社に来て仕事をしてナンボだろう?」
「コロナなんて風邪みたいなもんだから、そんなに怖がらないでもいい。人によって感じ方が違うだけ」
私は前の会社でそんなことを言われた。
知り合いも、そんな感じで毎日の出社を義務付けられている。
私の妻もそうだ。
殆どの人がそうだろう。
本当は行きたくないのに、会社に行くことを義務付けられている。
生活のために。
拒否したら、権利と引き換えに生活の糧を奪われる。
私は奪われてしまった。
企業の上の人間が、もう少し柔軟な考え方をしてくれればいいのだが、古い世代のお方たちは、そういう考えに切り替えることが、不得意な方が多いようで。。
そうしたくても、会社に行かなくてはできない仕事もあるだろうけど。
何とかならないものか?
私は、妻には本当に申し訳ないと思ってしまう。。
私は、個人事業主の仕事をしっかりとしよう。