1人きりの映画館にて

今日、私は映画の記事を書くために、あるアニメ作品の映画を1人で見に行った。朝早く。

人気のある作品なので、たくさんの子供が来ているだろう。

あー恥ずかしいなー。

子供に混じっておじさんが1人で映画を観ていたら。


「ママー!あのおじさん、1人で子供の映画見に来てるよ」などと言われないだろうか?


映画館の人から、「この映画はお子さんの映画なので大人1人ではご覧になれません。」


などと言われたらどうしよう?


嫌だなー。

憂鬱だなーー。

と、時間ギリギリに駆け込んだ映画館。


当日券を買う時も、恥ずかしさのあまり、「実は、仕事で記事書かなきゃならなくてー。でへへー。」

などと、言わなくてもいいことを言い訳がましくいってしまう始末。


見やすい席はどこか尋ねたところ、「席は今のところ、全席空いています」との返答が。


えっ?席は全部空いてる?上映3分前なのに?

まさか?そんなことあるの?

私は、メモが取りやすいように前列3番目の席を選んだ。


中に入ると本当に誰もいない。


過去に5組ほどしかいないことはあったが、1人きりで映画を見るのは初めての経験だ。


映画上映開始。


開始5分、10分、20分。

本当に誰も来ない。

ちょっとシーンの合間に後ろを振り向くも誰もいない。

ほんとーにひとりきり。。


しかし、いいなー。

映画観に1人きり。

誰にも邪魔されずに、映画の世界に浸っていられる。

あーーー、至福の時間。


メモをとりながら、結局1人きりで映画を見てしまった。


お忘れ物のないようにお帰りください。

と言われて、映画館の店員さんと目が合った時はなんだか、気恥ずかしかった。

気恥ずかしかったので、ちよっと大人な映画の侯孝賢特集とか、「詩人の恋」などの映画のチラシを収集して、実は、僕、文化的な映画に興味あるんだもんねー。

今日は仕事で仕方なしにアニメ見にきてるんだもんねー。

というカモフラージュ。


なにしてんだ?私。


しかし、こんなこともあるんだなー。1人きりの貸切映画関係気分を味わった1日でした。