ある広告会社を辞め、転職活動をすることになる日記の 続き③
私、この会社に入るまで、営業というものはほとんど経験したことがなかったのですが、
①最近、人と話すのが好きな自分がいるから、営業が向いてるだろう。
②広告業界って、やはりいいよね?
③仕事なんて、やってみれば、出来るだろうという根拠のない自信
そして、当時、転職活動が3か月を過ぎ、早く受かって妻を安心させたいという焦り。
からハローワークで見つけた求人に入社を決意してしまいました。
そして、こんな零細企業は2年でやめるつもり。との無謀な考えもありました。
俺は、文筆家になるからな。
文筆家だからな。
すぐに、デビューして、副業しながら文筆活動だもんな。
、、、、、
おい!
何にもしてないのに?
どうしたものでしょう?
この意味のない自信は?
なんにも考えていませんでした。いい歳して。
43歳の秋の出来事でした。
出勤初日。
会社案内では、社員が30人と書いてありましたが、そこには、社員が3人しかいませんでした。
社長と総務と50代の営業のおじさん。そして、私の4人です。
以前も書きましたが、50代のおじさん営業マンは、
大型の美容関係の広告で契約を取ってきたら50万円の出来高制。
その報酬を社長と25万ずつ折半するという、契約で、基本給は、5万。
既存のクライアント数社の毎月入る、50万円~70万くらいの売り上げは、全て会社の利益。給料には、反映されません。
そして、私にいい加減な引継ぎをするのです。
「おい!今日は、A社に挨拶いくぞ!」
「おい!今日は、B社に行く!」
と、言われ、ほいほいとついて行きますが、大した引き継ぎは、ありません。
ほんとに挨拶です。
新しく入ったこいつが、今度から担当しますんで、よろしくお願いします。
という引き継ぎです。丸投げです。
彼と同行すると、昼は必ず、牛丼。立ち食いそば。と、安めのものです。
なにせ、彼の給料は五万円だから。。
そんな昼食は、私にとってもありがたいものです。
彼は言います。
「こんな安い給料じゃーやってけねーだろ〜?」
その通りです。
その通りだけど、あんたは、自分で給料五万にしちゃってるけどね。
と、思いつつも、
そうっすねー!
と相槌を打ちます。
そして、彼も社長と同じように、昼の後は、珈琲屋に行って、タバコを吸います。
そもそも、給料が5万なのに、400円するんだよねタバコ。
250円もするんだよね珈琲。
そんなものを飲むこと自体、無駄な気もしますが。。
タバコの煙をくゆらせながら、彼は言います。「いいかー?営業は、テンションあげてくんだ。お前みたいな低いテンションじゃ、ダメだぞ。テンションは大事だぞ。わかったな。じゃあ、俺の教えることはもうない。
今日は直帰だ。社長には、挨拶が長引いたから、直帰します。って、電話しとけばいいよ。」といい、彼は帰って行きます。
微妙な時間です。
時計は4時5分前です。。。
就業時間に合わせ社長に電話しました。
こんなことで、営業ができるだろうか?
大きな疑問が湧き起こりました。
つづく。
転職活動2017の過去記事は、こちら。
よろしかったら、駄文ですが、見て頂ければ。。