ある広告会社を辞め、転職活動をすることになる日記の 続きを書きたいと思います。
私が入った広告会社は、
長年取引のある、既存のクライアントの広告を外注のデザイナーやコピーライターに依頼し、制作進行管理を行うことをメインとしておりました。
営業としての私の仕事は、既存のお客様の所に出向き、要望をヒアリングする仕事。
デザイナー、コピーライターを管理する仕事。
営業が手薄な出版社様に代わって、企業を周り、雑誌広告を取ってくるというものでした。
私が、会社案内や面接で見たり、聞いたりしていた既存のクライアントは、大手20社ほどとのことでしたが、実際、毎月取引のあるクライアントは、大手3社、零細2社の5社しかありませんでした。
残りの15社は?残りの15社は?
実際の所、取引中止になっているわけではないのですが、隔月で依頼のあるクライアントだったり、予算の関係で、取引が一旦、中止になっているクライアントだったりしていました。いずれも大手ではなく、零細の会社でした。
なんだ!面接で話してたことは嘘だったのか?
と思ったところであとの祭り。。。
社長は、営業担当の私に言います。
「その、一旦、中止になっているお客のところに、お前が、毎週出向き、何か話を聞いて来い。なんでもいい。何かのきっかけで、仕事が舞い込むかもしれないだろ?」
「あとは、新規の営業へ行ってこい!とにかく何社でも回り、名刺を渡して来い!それが、相手の記憶に残り、依頼を受けるかもしれないだろ?」
「じゃあ、昼いく?」
意味わからねー。
いや、今、営業回れと言ったじゃないか?
矛盾してねー?
矛盾してねー?
イラ、イラ、イラ、イラ、イラ、イラ、イラ、イラ、イラ、イラ!
またもや、3人の昼飯。
B級グルメに付き合わされます。
今日は、とんかつのお店。
とんかつにトッピングで、唐揚げやら、マカロニやらが大量に付いてきます。
「こんなに食べたら、外回りがキツイ。」
なとど思いますが、一々反応すると面倒なので、無理やり食べます。
食事後は、また、珈琲屋です。
嫌いなタバコの煙を浴びせられながら、私に関する説教が始まります。
「お前さー、俺が見てきた中で、五本の指に入るくらい、駄目駄目なやつ、だな!」
「お前の発言は、極めて、新入社員みたいだよな!」
「お前のその性格、嫁になんか、言われないの!」
「お前、面接で、作家になりたいとか言ってなかった?あんな酷い文章の企画書作っといて、作家になりたいなんて、言うなよ!無理だ!絶対、無理!
今度、あんな酷い文章の企画書を作って来たら、会社、辞めさせねー。辞めさせねーからな!」
辞めさせないって、なんだよ?
何で、そんなことを言われなきゃならないんだろう?
反論も出来ずに私は、逃げるように午後の新規開拓に出掛けるのでした。
つづく