今日はクリスマスイブ。4歳の息子は、綺麗な心を持っている。
1週間前。
私が
「サンタさんが来るかな?」
というと、
「そう!サンタさん、来るよ!サンタさんが、うちに来てねー、枕元にプレゼントを置いてってくれるんだー!」と、目を輝かせながら言う。
恐竜が大好きなので、恐竜に関係するプレゼントが欲しいとのこと。
ママが、「じゃあさー、サンタさんに手紙書こうかー。」
というと、
「うん!」と答える。
そして、ママに字を教わりながら、せっせと手紙を書く。
サンタさん。恐竜をください。
そして、今日。
妻が息子のために買っておいた恐竜のフィギアと本をクリスマスツリーの脇に置いておく。
大きな赤い袋に入れて。
朝、お腹空いたーと起きてきた息子は、今日がクリスマスイブということを全く忘れているようだ。
いつも気にするクリスマスツリーの所に、プレゼントが置いてあるのに、気づかない。
素通りだ。
しばらく様子を見ていたが、まるで気づいていないようなので、どうするか?と少し何も言わずに観察してみる。
気づかない。
ご飯を食べ始める。
一緒にご飯を食べながら、クリスマスの話をするが、気付く様子はない。
ラジオでもクリスマスプレゼントの話をしているのに、気づかない。
サンタさんにプレゼントをもらう手紙を書いたのに。
忘れているのか?
ご飯を食べ終える。
私がなんとなく息子に「今日はクリスマスイブだよねー」と言う。
しかし、何も気づかない。
ママにも言われる「サンタさんに手紙書いたよねー、プレゼント来たかな?」
息子「枕元にあるんじゃない?あとで見てみよー!」
とはいうものの、枕元にもいかずに違うことをし始めた。
しびれを切らした私は、なんとなく息子に、ツリーの近くにあるゴミを拾ってくれと、わかりやすく言う。
「なにこれ?あれ?サンタさんからなんか来てるー!」
やっと気づいた息子。
嬉しそうに袋を開けて、恐竜のフィギュアと本を大切そうに見つめているのでした。
メリークリスマス!