育毛の日々 後編

浪人を三年して、晴れて大学生になった私の髪の毛は、前よりコシがなくなってました。
そこで私は、育毛ガイドブックなる本を買い、育毛研究に勤しみました。そこに載っているのは、各メーカーから出ている育毛剤の数々でした。
やはり、そうか。
育毛メーカーのまわし者か。
と、半ば諦めかけ、ページをめくっていると、変わった育毛法が、載ってました。みかんの皮育毛法、アロエの育毛法、エキストラバージンオリーブオイル
うむ。これらの育毛剤なら、他の育毛剤よりも値段が安く育毛ができるな。(概ね市販の育毛剤は、平均六千円程で、1ヶ月半ほどで無くなってしまうのです。それを1年続けるとなると、学生には、厳しいのです。)

みかんの皮で試してみました。
・・・みかんの皮を頭にふりかけます。匂いはいいのですが、時間が経つにつれて、ベタベタするのが気持ちが悪いです。
これをつけてマッサージしてみますが、頭皮が痛いような気がしてきました。しかも、みかんは冬しかない。。
次はアロエです。アロエを家で栽培して、そのエキスを頭に塗ると効果があると書いてありましたが、雑菌が入った野生?のアロエを頭に塗るのは危険すぎる。と思うので、市販のアロエジェルなるものを頭に塗り、整髪料を兼ねて育毛してみますが、何ヶ月か続けるうちに、効いてないとおもい、やめました。
次にオリーブオイルです。
エクストラバージンオイルはベタベタしないので、髪につけてもサラサラになると、本には書いてありますが、いいものは、値段が6000円程するので、厳しい。
そう思った私は、薬局で売っていた、千円ほどの薬用オリーブ油を購入し、頭に塗りたくって見ました。
本には、少量と書いてあったのに、とにかく髪の毛を取り戻したい私は、髪の毛がベタベタになるまで、塗りたくりました。
このオリーブ油、塗りすぎると大変なことになります。3日ほどテカテカが取れないのです。
ジャンプーで、髪を洗ってもです。
二回洗っても。です。
テカテカなだけならまだしも、薄い部分に塗りつけた所が、更に薄く強調されてしまうのです。
それを隠すために、オールバックにした、当時の私は、ヨネスケさんのような髪型になってました。
そんな状態を更に髪の毛が薄くなったものだと思った私は、足し油してしまいました。
すると、1週間もテカテカが止まらない。その状態で大学の授業を受けてましたが、妙に女子が私の頭を見ていたのは、そういうことだったのですね。。。
これに懲りた私は、少量のオリーブ油を塗り、髪の毛をマッサージすることに決めました。
1年ほどやってみました。
なんか、効いているような。
さっぱり効いてないような。

当時、大学の友達で、同じように髪の毛を気にしていた沼ちゃんにも勧めてみました。(髪の毛を気にしていたといいますが、沼ちゃんは、剛毛で、そんなに髪の毛は薄くなかったんですがね。)
沼ちゃんにオリーブ油を勧めてあげて3日後、彼は言います。
寺ちゃんさー。なんか、頭がベタベタになっちゃったよーー。

続く





酔っ払い

酔っ払いがトイレで54321ゲロゲロって、カウントダウンして吐いてました。

54321ゲロゲロ。

5秒だな。って、言ってます。

どうしたんだ?

そんなにストレス溜まってんのか?

なんだ、その人生?

しっかりしろ?

と、私は私に言いました。

私も酔ってまして、公園のベンチに座りアイスを食べながら反省してました、

終業時間にはすぐに帰らないと捕まる

皆さん、仕事を順調なペースでこなし、問題もなく終わったので、帰れば良かったのに、さっと帰らなかったばかりに捕まってしまったことないですか?

私は、あります。

特に、今週は2日もそんなことがありました。

もう1人のムカつく同僚は、即帰りました。私だけ、貧乏くじを引いたみたいに残ることになってしまいました。

なぜ、私も早く帰らなかったか?

机の上を整理したり、無駄な作業をしていたら、仕事の電話が掛かってきてしまった。

タイミング悪!

長々と対応することになりました。。

早く帰りたかったのに。ゆっくりビール飲みたかったのに。

早く帰りたい。と常に思う私は、社会人失格でしょうか?

でも、ダラダラと居たところで、何の得もない会社です。


あなたは、そんなことありませんか?



育毛の日々 中編

高校2年生の修学旅行の写真で、おでこの上がり具合が酷いことを指摘された私は、頭皮を気にし始めます。

このままでは、まずい。。

鏡を見ると、心なしか髪全体にコシがなくなっているような気がしてきました。後頭部のつむじ辺りも空いてきたように思えます。

どうしよう。どうしよう。

高校1年生の時に、調子に乗ってパーマ掛けなきゃよかった。

ダイエースプレーやめればよかった。

あーあ。もう、時間は戻せない。

もう、モテない。人生が終わる。

あーーー。

あの時、告白された先輩と付き合ってりゃよかった。。

マイナスに考えれば考えるほど、髪の毛によくありません。


育毛だ!

当時、父が使っていた薬用紫電改をこっそり拝借して、髪に塗りマッサージしてました。f:id:yoshikiseven:20180328185306j:plain

頭皮がスーッとして、効いてる気がします。

こっそり毎日つけ続けました。

マッサージも欠かしませんでした。

…、効きません。

一番わかりやすい、ツムジ部分に毛が生えてる気がしないのです。

今度は、何をしたかというと、軽く頭を叩いてみました。

叩いても生えている実感がありません。すると、その行為がエスカレートして、自分の頭をひっぱたいていました。

「やめなさい!」

母にその行為を見られると、真っ先に叱られました。

いや、違うんだ。育毛なんだ。と言ったところで、理解は得られません。こちらは禿げてもてなくなることの方が怖いので必死です。

お年頃の暴走

側から見ると滑稽ですが。。


そんなことをやっていたら、大学受験もままならず、気づいたら、浪人していました。

つい、ストレスから、煙草なぞ、吸っていました。

煙草は、身体はもとより髪の毛にもよくないとわかっているのに。。

あるとき、鏡を覗くと、前髪の分け目から生える髪の毛の量が減っていることに気づきます。地肌が見える。ショックです。ショックだが、受験は待ってくれない。

育毛、勉強、育毛、勉強、育毛、勉強、育毛、勉強。

3年の浪人生活を経て、やっとの事で

大学に受かります。今まで、一校も受からなかったのに、6校受かりました。

これから晴れて、大学生。

髪の毛は、以前より、ボリュームがなくなってました。


つづく



育毛の日々

私、小学校の高学年の時、こう言われてました。

テラちゃんはさー、将来、絶対禿げるよねー。友達のみつひろくんが言いました。

何を根拠に言ったのかわからないですが、私の髪質を指してそう言ったのでしょう。

私は、猫っ毛で髪が細く、おでこも広いため、普通の人より髪が少なめに見えるのです。そして、つむじが真ん中にあるので、その部分が剥げているように見えるのです。

小学生で、思春期を迎える前に言われたこの突き刺さるような一言。

残酷じゃないすか?

残酷じゃないすか?

先輩!

それから時は過ぎて、思春期を迎えた中学3年生の私は、妙に髪を気にし始めます。

なんか、猫っ毛でペタッとしてる。

コシがない。髪が立っていない。

当時、中学生の間では、BOOWYがブームでした。特に私は、氷室京介への強い憧れを抱いておりました。氷室京介。なんて、カッコイイ大人なのでしょう?

あのボリュームのある髪の毛を、

スプレーで立たせてフワッとさせているのが、印象的でした。

(画像勝手に使ってすみません。

ご注意なら、お受けします。)

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私もこれを真似したい!

そう思い立った私は、当時コンビニに売っていた

ディップなるものを買い、頭に塗りつけました。

しかし、私は猫っ毛。少し付けただけでは、髪が立ち上がりません。

なので、再度に数回。もみあげに数回、ベタベタになるまで、そのディップを塗りつけたのです。

テカテカです。

いや、小学生の時に禿げると言われてなかったっけ?

しかし、氷室京介への衝動は、中学生の私を駆り立てたのです。

ディップでは、いくらやっても髪の毛がたちあがりません。

そう思った私は、当時、バンドマンの間で流行っていた禁断のスプレー、ダイエースプレーを購入し、試したのです。

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あーーーーー!、髪の毛が固まります。スプレーの中から、何か効きそうな匂いがします。

でも、これは、いける。

憧れの氷室京介に近づいた。

はず。

そして、颯爽と中学校の校舎を歩きますが、誰も振り向いてはくれませんでした。

特に憧れのあの子は。。


そして、BOWWYも解散し、目指すものがなくなった私は、それでも氷室カットを貫きます。

高校2年生の修学旅行の写真。

仲良し四人組と下を向いて肩を並べる写真に写った私を見て、友人のまさひろくんは言います。

テラちゃん、おでこヤバくねー?

育毛しなきゃ。


つづく




調整は、仕事とは思えない

私が今やっている仕事、調整が主な仕事です。

A社とB社の調整から始まり、社内のAとBとC部門の調整。

調整。調整。調整。調整。調整。

調整。ちょっ。ウルサーーーイ!


正直、1人黙々と作業を行う、職人気質の自分には、向かなくて、死にたくなる毎日です。

生活の為に働いてるとはいえ、苦痛で仕方がない。

この調整という仕事に、生産的なものは、見出せません。

あの人は、こういうけど、あの人はそうじゃないという。そして、この権力者はああいうから、忖度して、こうしようとする、と、もう一方の権力者が、そうじゃないと言い出して、忖度の調整をする。

という、永遠のループのような、檻の中で、遊具を転がすハムスターのような閉塞感を感じる。

遠くの空では、明日もしれない戦火の中で、必死に命を揺らす人達がいるのに、こんな狭い世界で、なにしてんだ?とすら、思ってしまう。

ところで、自分は、命を揺らして、納得して、生きてるだろうか?

妻や子供との生活を口実に、自分の本当に目指したいことから逃げてないだろうか?

腑抜けになってないだろうか?


そんなことを考えながら、

家の鍵を開けると、「パパー」と呟く子供の声が聞こえる。

と、共に、そうした思いを深い深層の中にしまい込み、また、自分に嘘の鍵を掛けて、普段の生活を続けるのだ。




子供のテンション

こんな私にも一歳の息子がいる。

こんな私?どんな私だい?いきなり、文章の始まりで、こんな私。って言われても、誰もあなたのことを知りませんよって、からに。

そうですねー。どちらかというと、平凡で、なんの取り柄もなく、社会にも適合してるとは言えない、しっかりしていない私。が、こんな私でしょうか?こんな私にも、子供がいます。

仕事から家に帰ると

笑顔で私を迎えてくれます。

そのテンションの高さと言ったら、ビックリします。

⓵部屋中を駆け回る

➁椅子に登って全身で嬉しさを表現する

⓷ベビーサークルに掴まり立ちして、リズムよく、アッチャ!アッチャ!アッチャ!アッチャ、アッチャ!アッチャ!と連呼する。(意味は不明。ですが、恐らく会えた!会えた!と言ってるものと思われます。)

そして、私のあとをついて回り、喜びを表現します。

こんなに喜んでもらえると、仕事で嫌なことがあっても癒されます。

純粋なものに触れるっていいですね。

可愛い可愛い、息子の話でした。