そば!うどん!
しりとりではありません。
そもそも、しりとりとして、つながってないしー。
「ん」でおわってるしー。
はっ!
…取り乱しました。
立ち食いそばの話です。
リーズナブル&腹持ちがよいという理由で、サラリーマンの聖地。無職の駆け込み寺。
その空間に、彼等は無言で、吸い込まれてゆく。
昼時。食券を買う為に長蛇の列ができる。
やっとのことで、食券を購入し、店員さんに差し出すと、
「そばですか?うどんですか?」
と聞かれる。
その時、ほとんどの人がぶっきらぼうに
「そば!」「うどん!」
と答えるが、あれは、なぜか?
勝手に推測するに。
サラリーマンだったら、いつも上司から圧力を受け。
あるいは、上司と部下との板挟みに合い。
あるいは、取引先に無理難題を押し付けられ、我慢を強いられる。
無職の場合は、
ハローワークの給付金も今月も終わりで、生活が厳しい。
やっとのことで、面接にこぎつけた会社からは、不採用の通知。
もう、あとがない。(私もそんな経験があります。)
そんな、はけ口としての
「そば!」「うどん!」
なんじゃないだろうか?
なのか?そうなのか?どうなんだろう?
困った!弱った!どうしよう!(亡くなった祖父の口癖です。これ。失礼しました。)
そんないつものストレスから、立ち食いそば屋だけは、ちょっと偉そうにしてみよう。
って、彼等は、甘えん坊になるのかもしれませんね。
店員さんとしては、溜まったもんじゃないですが。
でも、大体、立ち食いそばやの店員さんって、やさしい人が多い気がします。
以前、あるビジネス街の駅そばで、おじさんの店員さんが、なれない店員さんを小馬鹿にしているときは、引きましたが。
(「こんな雰囲気の駅そばで、食べるもんか!」「俺は、帰る!」とは、気が弱くて、言えませんでした。…しっかり、かつ丼セットを食べてしまいました。)
話が逸れましたが、
今後、そばにしますか?うどんにしますか?のアンサーに対して、こう言ってみては、どうでしょう?
「そばさん!」「うどんさん!」
あれ?なんだか、ちょっと、温かみを感じませんか?
そばやうどんに対しての尊敬と、作ってくれた人への尊敬の気持ち、原材料を作ってくれる生産者への尊敬の気持ち。
そんな気持ちが芽生えて来ます。
そんな事を考えながら、今日も私は、新横浜駅の駅そばにお世話になっているのです。