今年の日本シリーズは、ソフトバンクが、セリーグ覇者の広島東洋カープを4勝1敗で下して日本一となった。
しかし、日本一って言われても、日本一になったソフトバンクはパリーグでシーズン2位のチームだし、パリーグ1位のチームは西武ライオンズなわけで、2位のチームに負けて日本一って言われて、納得いかないカープファンもいるはずなわけでして。
そして、ライオンズはというと、パリーグ優勝チームなのに、ソフトバンクが日本シリーズに出場して日本一になったことで、シーズンは優勝したけど、日本一じゃないから価値が低いような扱いになってる気がする。
ソフトバンクが、2位だった事実は変わらないわけで、短期決戦に強かったから勝利したわけだけど、この優勝の価値はなんなんだろう?
下克上成立と言われても。
高校野球の弱小チームが、プロ野球の優勝チームに勝ったのなら最大の下克上だけど、なんか納得できない。
しかし、プロ野球がつまらなくなってしまった。。
私が考えるに、プロ野球がつまらなくなった原因は、セパ交流戦とCSとCSに勝ったチームが例え三位であろうと、日本シリーズに進出してしまうという制度だと思う。
80年代後半から90年代後半のプロ野球に熱中していた私から勝手に言わせてもらえば、
毎年あるセパ交流戦で何試合かセパのチームで試合をしてしまうことで、見る方としては、特別感が薄れることだ。
昔はセパの選手が集まる場所といえば、その年に選ばれし選手たちが3試合のみ顔を合わせるオールスターゲームだけだった。選手によっては、自分の手の内を見せなかったりするのも楽しかったり。。
それが今や交流戦では顔を合わせるし、オールスターでも顔を合わせる。こんな選手がいたんた!って、感動も当然薄れる。
昔は、日本シリーズだけがセパの真剣勝負を見ることができる唯一の価値のあるものだった。1年を通して優勝目指して頑張った1位チーム同士が初めて顔を合わせて、オールスターとは違う本気の真剣勝負を見るのが楽しかったのに。
要は露出が多すぎるんだ。
そして、なぜ、レギュラーシーズンで1年間頑張った優勝チームが、CSという制度でシーズン2位や3位のチームとやらなければいけないのか?しかもセパ共に6球団しかいないなかで、上位3位のチームが日本シリーズをかけて戦う意味は?興行面というけど、どんどんプロ野球が小さくなってしまった気がする。。
3位でも日本シリーズに出られるって、保険のような気持ちがシーズンを勝ち抜く気持ちをどこか削いでいるのでは?
野球もつまらなくなった。
私は野村克也監督の野球の大ファンだったが、ここでこんな手を打ってきたか!この投手をこんな早い回で諦めて、あの選手をリリーフに回してきたか!相手の左ピッチャーを引きずり下ろすためにわざと右の代打を出して、相手チームの右ピッチャーを誘い出したか!というように見ていて面白い采配をしていた。
ヤクルト日本シリーズ時の代打杉浦の逆転満塁サヨナラホームランには痺れたっけ。
もっと沢山あるのだけど。。
それが今は単にピッチャーが投げて、打者が打って、と、監督は特に工夫のない采配をしているような気がして、見ていて楽しくない。
知恵比べがないし、精神野球を見せられてるだけのように思えるのだ。
采配と選手の活躍がマッチして、すごい野球をしてくれる私の楽しかったプロ野球を返して欲しいなー。