桜坂

先日、朝から具合が悪く、頭がガンガンしてどうにもこうにもならない時がありました。

妻に早く医者に行った方がいいと促された私は、痛い頭に響かないようにそろりそろりと、隣町の医者に足を踏み入れました。

9時半から診療していると聞いていたので、それより15分くらい早く行ったのですが、既に待合室は、患者さんでいっぱいでした。

そのお医者さんの患者の年齢層はかなり高め、言ってしまえばおじいさんとおばあさんしかいない所です。

それは、全然いいんですが、

病院内に流れるBGMが古い気がします。

日本の歌謡曲だったり、外国のジャズだったり、シャンソンだったりと幅広く流れていますが、時代が、昭和初期。

青い山脈とか、カンカン娘とか、マレーネデートリッヒとか、、古いラインナップの音楽なので、正直自分には馴染みがない。

場が持たずに、持ってきた本でも読もうと思うんですが、そのBGMを声に出して歌うおばあさんの声が気になり、読書に集中できません。

1時間程待たされても中々自分の診察の順番が来ません。

読書には集中出来ないし、スマホでもいじることにしました。

スマホを触っていましたが、周りのお年寄りで、スマホをいじっている人がいない。

・・・段々気まずくなって来ました。ペースメーカーをしているご老人がいるかもしれない。

スマホをいじることを断念しました。

目を閉じて、BGMに耳を傾けます。

来生たかお井上陽水、微妙に私にもわかる曲が流れ始めます。


次に流れてきたのは、桜坂。

♪君よきっと幸せにー、風にそっとうたーうよー、ウーイエー、あいはーいまーも、あいのーままにー♪

福山だなー。福山雅治だなー。


中略


♪君だけーがー恋をーしていーたー憧れーをだきよせーてー、君はうたーうよー♪

♪君よきっとしあわせにー、風にそっとうたーうよー、ウーイエー♪


福山じゃないね。

福山じゃないね。

これ。

全く知らない人が、カバーをしている曲でした。


だれやねん!