しょうがないですよ。

俺は、

「しょうがないですよ。」

って、言葉が大嫌いだ。

抵抗することを諦めて、飼いならされることをよしとするような、不満はいいこそすれ、結局は長いものに巻かれたがっているような、そんな姿勢が堪らなく嫌だ。


今の職場では、夜勤の仕事をしている者が多い。そいつらは、不満を言いながらも、どこかで嬉しそうに尻尾を振っているところがある。

裏で、表で、不満を吐き出しながらも、結局は、上の人間が言っているから、仕方がないと、泣き寝入りしている自分が好きなのだ。

マゾです。

彼らの肉体はというと、叩かれて、叩かれて、ストレスが溜まった結果、食い過ぎで、ブクブク太っているのです。ストレスの数だけ腹が出てしまっているのです。


日勤の俺は、何故、そんなに、諦めきれるんだろう?嘘の笑顔を浮かべてられるんだろう?

俺には、そんな生き方は、出来ない、と、同じ会社の仲間なのに、部外者の目で、宇宙人のような目で、彼らを見つめてしまうのです。

そして、

俺は、こんなところにいつまでもいたくない。

と、強く思ってしまうのです。

でも、次に行く方向がすぐ、決まらない。妻と子供がいることで、がんじがらめになり、簡単に飛んでいけない自分がいる。

そこにい続けるしかないのか、俺は?と思うと、絶望して、心の中で爆発が起こるのです。


それでも、まぁ、しょうがないやと、思えない。抵抗して抵抗してやる、と、飛べずにもがくのです。


いつになれば、納得出来るんだろう?と、また、自分の事しか考えずに妻と子の待つ家に帰るのです。