運動音痴の挑戦

私は運動音痴だ。小学生の頃、鉄棒の前回り、逆上がりが出来ない、泳げない子供だった。

球技なんてもってのほか。

野球はボールをうまく投げられない、サッカーやバスケはドリブルが出来ないし、バレーはトスを上げたり、サーブが上手く打てない、テニスはボールが速くて当たらない。

得意なことといえば、ドッジポールで逃げまどうくらい。

と、重度の運動音痴を患っていた。

そんな運動音痴にずーっとコンプレックスを感じ続けていた私は、8年前、37歳になってから、始めてフットサルを始めた、きっかけは、2010年ワールドカップの影響。

本田圭祐の無回転シュートに歓喜し、ベスト16に残った日本代表を見て、自分もやれる!とすっかり感化された私は、職場の人間を10人ほど誘い、フットサルを始めた。

なぜかサッカーではなく、フットサル。理由は、11人もメンバーが集まらないし、11人の相手もいないから。。

私たちは、新木場にあるフットサル場を予約し、純粋にボールを追いかけた。無邪気な子供に戻ったかのように。

翌日。

ほとんど運動をしていないメンバーの中で、言い出しっぺの私だけが両膝の筋肉痛に襲われるという悲しい事態になった。

本当に自分だけ。

改めて運動に縁のない自分を呪った。


このままでは、いけない。

私は密かに、練習をすることにした。かといって、自主練では、上手くなりようがない。

然るべき指導を受けなければ。。


そんな焦りから、川崎フロンターレが、運営する、フットサル施設のフットサルクリニックなるものに参加してみた。

参加者は、20人。私のようにボールを蹴ったこともなかったような男女が集まっていた。そんな初心者達に優しいコーチが、優しくフットサルを教えてくれた。

スクールは、毎週月曜の6回コースに参加してみた。皆んなが楽しんでボールを蹴っているから、私も楽しめた。

楽しんでいたが、まともにボールが蹴れない。パスをもらっても上手くパスを受けられない。

ドリブルは出来ない。ましてやシュートなど打てないし、決まらない。

何をやっても上手くいかない。

楽しみの中に、悔しさが残り、

8年前の私は途方に暮れた。。