お恥ずかしい話ですが、私、40代、妻子持ちのいい大人です。
大人の男であるならば、立ち居振る舞いも落ち着いたもので、
多少のトラブルにも、平然と構えているのでしょう。
しかし、私は、違うのです。
こんな癖があります。
静まり返った電車の中で、誰かが、強烈なくしゃみをしたとします。
「ヴァ―ック!ショイ!」
その時の私、思いっきり、
びくっー!
とします。
自分が寝ていようが起きていようが。。
例えれば、(例えなくてもいいかもしれませんが。)
映画「フレンチコネクション」で、ジーンハックマン扮する刑事に撃たれた犯人のようなリアクションで。。(※画像は、お調べください)
そういうくしゃみする人って、何度も強烈なくしゃみを繰り返しますよね。
しかも、絶妙な間で。
私は、そのくしゃみのぶり返しに、同じような反応をしてしまいます。
びくっ!
びくっ!
、と。
私としては、周りの人にも、同じようにびっくりしてもらいたいのですが、
誰も反応してくれないのです。
私だけ?
いつもそんな気持ちで、びっくりしたことを誰かに笑われては、いないかと、更にびくびくして、小動物のように震えています。
正直、私、おかしいんじゃないだろうか?って、何度も思います。
でも、不意のくしゃみって、びっくりしませんか?しますよね?ね?
私だけじゃないですよね?
ね?
はっ!
我を忘れてしまいました。失礼しました。
…まだ、あります。
例えば、静まり返ったオフィスで、事務作業をしています。
皆、集中してます。
音といえば、パソコンのキーボードをたたく音だけ。
そんな時、何かの拍子で、書類の束が誰かの机からこぼれて、「ドカーン!」
って、音がします。
私は、過剰にびくっ!
としてしまいます。
周りは誰一人として、びくっとしません。
私だけが、過剰に反応してしまうのです。
こちら、電車と違って、見ず知らずの他人ではない為、やっかいです。
また、同じシチュエーションで、同じ反応をすると、
「また、あいつ、びくっ!としてやがる。」「ちょっとあの人、大丈夫ー?」
と、上司や同僚が、私を不審者の様な目で見るようなことになりかねません。
そんな職場に、くしゃみが大きな人がいたりすると、
私の苦悩は、更に階層深くなります。
実際に、いたんです。私の席の目の前に。
普段は、凛とした美人なんですが、くしゃみをするときの声だけが強烈な方でした。
突然、爆発するかのような、高くて、大きなくしゃみをするんです。
「ヴェーーー、クショ!」
仕事に集中している時に、突然の出合い頭の事故のように、それが来るので、
何度も、びくっ!びくっ!として、仕事に集中できなかったことがあります。
「集中しろー!」と心の中で何度も落ち着くように、言い聞かせるのですが、
言い聞かせれば、聞かせるほど、意識してしまいます。
あー、困った、弱った。どうしよう?
職場では、こうすることにしました。
「常に顔の一部を触りながら、仕事をする事で、びくっ!としないようにしよう。」
この作戦を取ってから、少し、気が落ち着きましたが、
「あいつは、遊んでるのか?」と、
社内で、態度の悪い人間に思われ始めたので、やめる事にしました。
今度は、こうしました。
不意の音でびくっ!としたときは、すぐに、
「近くにいる人に仕事の話をして、何事もなかったかのような顔をしよう。仕事熱心な人に思われるしね。」
「俺、仕事に集中してるから、今の音なんか気にならないもんねー。
あれ?何か音した?」
という風に、演じてみたのです。
しばらくこの作戦で、上手く行きました。
しかしです。しかし。
私の部署に、中途採用のやんちゃな新人が入って来ました。
彼は、私が、いちいち、びっくりすることにすぐに気づき、
「寺島さん。いま、びっくりしたでしょ?」
「あっ!また、びっくりした!」
と意地の悪い彼は、はっきりものを言ってきました。
余りにはっきりと言われるので、もう、隠しきれないと思い、最後の作戦。
開き直りです。
「もう、びっくりしよう。そのままのリアクションを取った方が、気が楽だ。」
それ以来、いちいち、びっくりはしていますが、前より自分を受け入れられた気がします。
こんな経験をお持ちの方は、いないでしょうか?
あ~、共感したい。
お待ちしております。
と、以前こんな記事を書きましたが、
日常の音でびっくりするこのような症状を過敏性聴覚障害というのだとか。。。