「ちいさなあなたへ」で号泣した話

部屋の本棚を整理していたら、見たことのない絵本が、目に飛び込んできた。

本の名前は、「ちいさなあなたへ」。

どうやら、妻が最近買った本らしい。

何気なく手に取って読んでみたら、顔をくしゃくしゃにして、号泣している自分がいた。

いい歳のおじさんが部屋で1人。


物語は、ママの視点で描かれる。

愛おしい赤ちゃんだった我が子が成長して、子供から大人になり、私がいなくなった後、同じように子供を育て老いていく時、あなたのママもあなたを赤ちゃんの時から大切に育てたことを思い出して、、

と、未来のことを想像している。


そんな話。


いずれ必ず訪れるその時を、淡々と湿っぽくなることなく描いている。

これからどんどん成長していく息子のこと、息子を愛情を持って育てている妻のこと、私を育ててくれた両親のこと、父親として不甲斐ない自分のこと、色々なものが混ざり合い、切なくなりボロボロと涙が止まらなくなってしまった。

子供なんかいらなかった。

子供がいると邪魔だ。


なんて、決して言えなくなる、素晴らしい絵本だ。


何度読んでも、何度読んでも、涙が止まらない。


この本を読んだら、息子や妻や私の両親、全てが愛おしく思えてきた。


私もいつか訪れるその時のことを思って、大切に日々を過ごそう。




子供のクリスマスケーキくらい買ってあげたい。

もう11月も中旬。

駅前のケーキ屋やスーパーでは、クリスマスケーキの注文を開始している。


あー、もうクリスマスか。

今年は9月末に解雇され、かなり厳しい年末だ。

私を解雇した上司や総務の人間は、のほほんと仕事をしていて懐も温かく、余裕をかましているんだろうな。と思うと腹も立ってくる。

総務の奴はかつて、家でNetflixを見るのが楽しみとかのたまっていたが、ぬくぬくとした部屋で、ほんといいご身分だなと思う。


こちらの苦しさなんて、知ったこっちゃないんだろう。


今年はせめて、息子にクリスマスケーキとプレゼントを買ってあげたい。と思う私。


ショートケーキにするか?

モンブランにするか?

桃のケーキにするか?

チョコレートケーキにするか?


買ってあげたら、喜ぶだろうなー。


頑張ろう!


しかし、コロナの感染者が増えてきてしまった。本当に怖い。

早くこの状況も良くなって欲しいものだ。




業務委託のほんのほんのわずかな報酬

今日、10月分の業務委託の給料が振り込まれた。

わずか、千円。

この千円を手に入れるだけでも、どれだけ時間が掛かっただろう。


たかが、千円。されど、千円だ。

とても、とてもこれで生活していくなんてレベルではなく、悲しくなってくるが、今日のことを忘れない。

千円から始めよう。


これから、どんどん生活できるようにしていこう。


まだまだ厳しいが、笑顔を忘れずにやっていこう。


あとは、上がっていくしかないのだから。


どこもかしこも駐車場の歌

FMラジオを聴いていたら、妙に耳に残る曲が流れていた。


♪どこーもーかーしーこーもーちゅうしゃーじょーー、どこもかしこもちゅーしゃーじょーだね♪


なんだ、この曲?


♪どこーもーかーしーこーもーちゅうしゃーじょーー、どこもかしこもちゅーしゃーじょーだわ♪


と、女性が言ってたり、


♪どこーもーかーしーこーもーちゅうしゃーじょーー、どこもかしこもちゅーしゃーじょーだぜ♪


と、男性が言ってたりする。


曲の途中で、

♪プードルがーへんなーふくーきてるー♪

と、見かけたプードルの服を笑ってみたり


♪たぶん、ひゃくねーんたったらせかいーじゅー、ちゅーしゃじょーになってるかーもねー♪

と、駐車場の多さを嘆いたりしてる。


最終的には火星に帰ろうかな?と、実は火星人から見た地球なんだ!というオチ。


調べたら、森山直太朗さんの歌だと。他の人が歌ったら変な歌だが、森山直太朗さんが歌ってると、妙に説得力が出てくる。


私は、この歌を何回も聴いてしまう始末だ。

そばで聞いてた私の4歳の息子も気になるらしく、口ずさむ。


♪どこもかしこもーちゅーしゃーしょーもー。どこもーかしこもーちゅうしゃじょーもー♪


ちょっと、違ってる。

でも、すごい、子供の心もすぐにつかむ歌!

確かにわかりやすいから、子供にもすぐに耳に入ってくる。


数日後には、息子は勝手なアレンジを加えていた。

♪どこもーかしこもーちゅうしゃじょーだぜー、ドドドドドらえーもんー♪


なんで、ドラえもん





コロナ解雇雇止め7万人というニュース

今日のニュースで、コロナ解雇での雇止めが7万人との記事が載っていた。


6万人を超えた9月23日時点から約1カ月

半で1万人増えているが、増加の勢いはやや鈍化した。

ということだが、鈍化したとはいえ、7万人も!


7万人も私のように苦しんでいる人が全国にいるのかと思うと暗い気持ちになってしまう。

この数字も厚生労働省が発表したものではあるけれど、報告されていない失業者もいるに違いない。

実は私はその報告されていない人間にカウントされていたりして。


誰かのコメントでは、これからは個人で努力をしないと生き残れない時代だと書いていたが、会社にも守ってもらえない、甘いことをいってられないような時代がもう来ているんだなと思う。辛いことだが、今までがのんびりしすぎていたんだろう。

(あっ、自分の話です。)


しかし、そういう努力をしてもうまくいかなくて、あぶれてしまう人はどうすればいいんだろうか?

本当に追い詰められて、自ら命を絶ってしまったり、自暴自棄な暴走をしてしまったり。

そんなのは嫌だ。


誰もが幸せに生きる権利があるのに、それがままならないな方。追い詰められるなんて。おかしな話だ。


一部の恵まれた人は、そういうことはひとごとだと思って、目を向けていないんだろうか?

政治家とか、富豪とか。


少しでも支え合える社会はやはり必要だ。困ってる人をお互いに助け合い、見捨てない社会になることを私は望む。







マイペースな息子に救われる

年末。


レギュラーの仕事が決まらない中、気分が塞ぎがちになる。

そんな時、4歳の息子の明るさに救われる。


昨日は近所の安くで受けられる子供のピアノ教室に一緒に出かけた。


ピアノ教室へ行く道すがら、美容院の店員さんに手を振ったり、鰻屋さんの前を通りかかった時に、「わー、美味しそうだなー。食べたいなー」と、言ってみたり、なんだかマイペースな息子。


ピアノ教室に行ってからも、マイペースぶりは発揮される。


今はコロナなので、親は一緒に教室の中には入れないため、迎えに行ったとき先生に聞いた話なのだが、練習中に突然、うんちがしたくなったらしく、「うんちー!」と先生に訴えて、お尻まで拭いてもらったという。

先生も笑っていたが、私も笑ってしまった。マイペースな息子である。


こんな息子に、ほっとさせられる。


私は、息子のこのマイペースを守ってやるために、頑張って仕事を安定させようと思う。


帰りにささやかながら、妻と息子と私のために、1個100円のシュークリームを買って、みんなで食べた。


「おいしい!」と喜んで食べる息子と妻の顔を見て、心が温かくなった。





コロナ解雇の中の孤独。

コロナ解雇にあってから、1ヶ月と1週間が過ぎているが、体感ではもっと時間が経ってしまっているような気がする。


朝、9時。

4歳の息子を保育園に預けたあとは、スーパーでパンや牛乳など足りないものを買ってから家に帰る。


家に帰ると、業務委託の仕事が待っている。お金にはならないが、とりあえずは今、これをやっておかないと、心が折れてしまいそうだから、ありがたく一生懸命にやらせてもらう。

なんやかんやしていると、すぐに昼になってしまう。

節約のため、買い込んであるパスタの麺を茹でて、これまた買い込んであるパスタソースで簡単な食事を済ませる。


午後1時。

子供を迎えに行くのが5時半頃なので、あと4時間ほどしか時間がない。

パソコンに向かい、誰とも話さず黙々と作業をしていると、気づけば5時を過ぎている。


子供を迎えに行く時間。


もう、冬も近づいているせいか、辺りはすっかり暗くなってしまっている。


保育園までの暗い通りを歩いていると、孤独を感じる。


孤独。


毎日話しているのは、妻と息子と保育園の先生と保育園にいるお友達のおかぁさん。


孤独に弱いわけではないが、あまりにも人とちゃんと話をしていない気がする。


妻は仕事に出ていて、私はいつも家にいる。

なんだか非常に申し訳ない気分になる。

俺はこんなことをしていていいのか?特に遊んでいるわけではないが、そんな気分になってしまっている。

悪いので、せめてもの償いをということで、夜ご飯を作る。


今日は魚を焼いた。

素朴だが、食べられることに感謝しなければ。


あー。いつかみんなで美味しいものを食べに行きたいな。