2歳のうちの息子は、うがいができなかった。
私が洗面所でコップに水を入れる。
息子が口に含む。
彼のイメージでは、口に含んだあとに、上を向いてガラガラー!ペッ!と正しいうがいをしたい。
けれども、ガラガラー!まではできるんだけれども、ペッ!の所でいつも水を飲んでしまう。。
ガラガラー!ぺッ!
あー飲んじゃった。
ガラガラー!ぺッ!
あー飲んじゃった。
ガラガラー!ぺッ!
あー、また、飲んじゃった。
こんなやり取りを、何ヶ月繰り返したろう。
「もうちょっとなんだけどなー。」
と2人であとちょっとを惜しんでいた。
しかし、転機はとつぜんやってくる。
先日、いつものように息子と洗面台に立ち、コップに水を入れて、口に含むと息子は、顔を上げて、ガラガラーペッ!と普通にできるようになっているではないか。
「やったねー!」
私は興奮気味に息子をたたえていた。
はにかんで笑う息子。
私は思う。うがいひとつでも、出来るようになると、こんなにも嬉しいもんなんだねー。
息子は、私が毎日当たり前と思ってやっていることも、実は当たり前じゃないんだと教えてくれる。
うがいをした後の彼のシャツはびしょびしょに濡れてしまっていたけど、それは彼の勲章だ。
よかったね!息子よ!