号泣する人

帰宅して、家の扉を開けると、息子が嬉しそうな声で、「パーパ!」と言う。

先にご飯を食べ終えた息子は、私がご飯を食べる姿を見ながらテンションを上げる。

部屋の中を行ったり来たり、行ったり来たり、わけのわからないテンションで、部屋中を走り回る。

あっちゃ、あっちゃ、あっちゃ、あっちゃ!(あった。あった?)

んんん、しゃ!(でんしゃ)

くーるーま!

ひこうき!

きうきうしゃ!

ぺりぽぷたー(ヘリコプター)

と連呼して、さらにテンションを上げる。

兎に角、私が帰ってきたことが嬉しくてしょうがないようだ。


そして、夕ご飯を食べ終えた私は、息子と遊ぶ。

一緒にソファーで跳ねたり飛んだりしているだけなのだが、息子は、こんなに楽しいことはない、とばかりに喜ぶ。

ひゃひゃー!あひゃひゃひゃひゃー!

ひゃひゃー!あひゃひゃひゃひゃー!


何をやっても喜ぶ。


そんな姿を見ていたら、私、

頬に涙が伝ってました。

いや、気づいたら号泣してました。

こんな父親でも、喜んでくれる可愛い息子がいる。

それだけで。もう、十分なのだ。

生きがいなのだ。

なにも、いらない。。

と。