年末の街角、ベンチに座っていたら、声が聞こえて来た。おしゃれハットに、柄のシャツにジーンズ。ナイキのスニーカーを履いた若風のおじさんが電話してる。
わかってんの?さっきからさー、わかりません。わかりません。って、俺は客だよ?
担当の誰に電話してるかもわからずに電話して来て、適当なこと言ってるけどさー。なんなの?あんたの上司に電話させろよ。
いやいや、何言ってんだよ?意味がわからない。おたく、金融関係でしょ?他の金融関係の方がちゃんとしてるよ。そんなんなら、乗り換えるよ他のとこに。
えっ?うんうん、わかったよ。わかった。じゃあ、上司に電話させて。すぐ、電話して。すぐ。すぐだよ。
正当な理由でクレームを言っているかもしれないんだけど、周りに聞こえるくらい大声だし、偉そうだし。こちらがクレームを言いたい!
なんて年末の一コマ。