バリ島の思い出 その5

バリ島の新婚旅行日記の第五弾となります。

 

新婚旅行で持参したインドネシアの紙幣ルピーが、使えないと分かり、インドネシア中央銀行に交換に行くも交換が出来ずにホテルへ戻った、私たち夫婦。

くたびれ果てて、ベッドで、しばらく眠り、目覚めると、3日目の朝となっていた。

インドネシア旅行3日目。10月18日(土)

朝、インドネシアの空が見たくて、寝ている妻を起こさないよう、こっそり部屋のベランダに出てみた。外は、湿度がそれほど高くなく、過ごしやすい熱さだ。

ベランダに、2人で寝そべる事が出来るくらいの籐のソファーのようなものが置かれていたので、1人、寝転がり、ボーっとしていた。

ホテル敷地内の庭では、牛が放牧されている。のんびりとした牛の鳴き声と首に巻かれた鈴の音色、遠くの空を見ていたら、心が解放され、チマチマ、こせこせした日本なんて、馬鹿馬鹿しい国には、帰りたくなくなって来る。

 

しばらくぼーっとしていると、妻が起きて来た。

今日は、夕方に旅行会社のオプショナルツアーを予約し、ウブドインドネシアの伝統舞踊を見に行く予定となっている。

その前に少し時間もあるので、ホテル近くにある海岸へ行くことになった。

海岸に到着すると、まず目に飛び込んで来たのは、広大でどこまでも終わりのない青々とした海だった。照り付ける日差しに応じるように海は大きく波打ち、私たちを歓迎しているようだった。

波が高いので、現地の監視員は、利用者をしっかりと監視し、誰かが危険な場所へ行こうとすると、注意を促していた。

恐いもの知らずの妻は、ここなら大丈夫と、大きな岩と岩の隙間を見つけ、私を誘う。

その場所は、思いのほか、大きな波が来ており、その波が岩にぶつかる事で、勢いを増していた。

「ここは、波が高くて危険だよ。流されちゃうよ」

と、私が言うと、妻は、笑いながら、何食わぬ顔で「大丈夫、大丈夫」というが、何が大丈夫だというのだろう?大丈夫じゃない波が来ている。

いやいや、本当にまずいんじゃないか?と思っていると、すかさず、監視員に注意された。

別の場所に移動し、比較的波が弱い海岸添いに行くが、しばらくすると、その場所も波の勢いが増してきた。妻は何気ない顔をしていたが、私は、必要以上に膝を上げてその波から逃げていた。

その様子を見ていた監視員たちは、私のリアクションの大きさに声を出して笑っていた。

照り付ける強い日差しにジリジリとしながらも、大きな青い海と波を見ながら、楽しむ時間。こんな時間がいつまでも続くといいのに。

海岸には、私たち夫婦の他に、中国人カップルが2組、日本人の女の子が2人がいた。

彼等も私たちと同じように、押し寄せる波に近づいたり、逃げたりしてテンション高く、はしゃいでいた。みんな楽しそうだ。

日差しが強すぎ、暑さに耐えられなくなった私達は、木陰に移動し、ホテルで用意してくれていた、ビーチパラソル付きのソファーに寝転がりながら、人や海を見ていた。

しばらく涼んでから、再び海岸に戻り、私が日本から持ってきたサッカーボールで妻とパス交換をしたり、海に再び入ったりと、海での自由な時間を2時間ほど満喫しただろうか?

夕方のオプショナルツアーの時間が近づいてきたので、その準備のためにホテルに戻った。

 

つづく

 

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