俺は50万で売られてる

俺は、派遣で雇われている。

頭が悪く、覚えの悪い俺は、その派遣先の上司のクソ野郎にモラハラパワハラのダブルパンチを受けている。

毎日、毎日。グチグチグチグチ。

やつは、仕事での俺の質問内容が気に入らないらしく、一言、一言に対して、

「よくいってることわからないんですけど。」

「それ、メール見れば、わかりますよね?」

「何度も何度も言わせないでくださいよー。どうしたら、仕事をちゃんとしてくれるんですか!」

と絡んでくる。

言葉だけでなく、そいつは、人の顔をじーっと見続け、目を逸らさない。

いつ、ぶん殴ってやろうか?

いつ、ぶん殴ってやろうか?

と何度も拳を握りしめただろうか?


派遣元に訴える。

もう少し、頑張ってくれないか?

君なら出来る。

大丈夫だよ。仕事を覚えたら楽勝だぜ。


俺も折れずに、何度も何度も訴える。

何度も何度も説得される。


何度も何度も何度も何度も何度も訴えるが、訴えは聞き入れられない。


何故なら俺は、50万円で売られてるから。


雇われるって、こういうこと。

されど、諦めない。


1人で立ってやる。




俺は50万で売られてる

俺は、派遣で雇われている。

頭が悪く、覚えの悪い俺は、その派遣先の上司のクソ野郎にモラハラパワハラのダブルパンチを受けている。

毎日、毎日。グチグチグチグチ。

やつは、仕事での俺の質問内容が気に入らないらしく、一言、一言に対して、

「よくいってることわからないんですけど。」

「それ、メール見れば、わかりますよね?」

「何度も何度も言わせないでくださいよー。どうしたら、仕事をちゃんとしてくれるんですか!」

と絡んでくる。

言葉だけでなく、そいつは、人の顔をじーっと見続け、目を逸らさない。

いつ、ぶん殴ってやろうか?

いつ、ぶん殴ってやろうか?

と何度も拳を握りしめただろうか?


派遣元に訴える。

もう少し、頑張ってくれないか?

君なら出来る。

大丈夫だよ。仕事を覚えたら楽勝だぜ。


俺も折れずに、何度も何度も訴える。

何度も何度も説得される。


何度も何度も何度も何度も何度も訴えるが、訴えは聞き入れられない。


何故なら俺は、50万円で売られてるから。


雇われるって、こういうこと。

されど、諦めない。


1人で立ってやる。




パパ。

今日の帰りの電車にて、ベビーカーに乗った一歳くらいの女の子が、おかぁさんと乗っていました。

女の子は、窓の外を見ながら、仕事でいないであろう、パパのことを探して泣いています。

パパ、パパ、パパ、パパ、パパ!


一駅、一駅、言います。


パパ、パパ、パパ、パパ、パパ!


同じく一歳になろうとしている子供を持つ親として、そのパパ!

と叫ぶ女の子の声を聞いていたら、

こちらの胸が熱くなり、電車の中で、泣きそうになりました。


出来ることなら、パパだよ!

って、言ってあげたいのだけれど、私はその子のパパでは、ありません。


心の中で言ってあげます。


パパ。だよ。


その子のママ、スマホをいじってばかりで子供の顔を見ないのはないよ。


と、思ってしまうのでした。

転職日記2017年④

ある広告会社を辞め転職活動をする日記の第4弾です。

 
「もう、お前には教えることはない」

 

と、引き継ぎともいえない引き継ぎで、前任者の引き継ぎを受けた私。

 

 
その前任者は、私に引継ぎを完了した後、3か月後に会社を辞めてしまいました。
社長が、他の会社に引き抜かれたと言っていましたが、真相はよくわかりません。 
 
最後にその前任者に言われたセリフは、こうです。
「あんなブラック企業、早く、辞めた方がいいぞ。」
でした。
 
えっ?
 
二度見して、
 

えっ?

 

半身になって、

 

あんだって~?です。

 

 だから、いい加減な引継ぎをしていたのか?

 

冗談じゃねー!

 

そして、会社の中で平社員は、私だけになってしまいました。

 

 

 営業は、私一人。

 

今まで、前任者に与えられていた営業のプレッシャーが私にのしかかります。

社長は、言います。

「一旦、取引中止になっているお客さんがいるだろ?そこ、前任者がやらかしたから、取引中止になってるんだよ。悪いけど、お前が、毎週出向き、何か話を聞いて来い。

なんでもいい。何かのきっかけで、仕事が舞い込むかもしれないだろ?」「あとは、新規の営業へ行ってこい!一日5社でもいいから周り、名刺を渡して来い!」

「あっ!あと、既存のお客さん、絶対、落さないようにしっかりやれよ」

 

色んな事、言います。

一つの事をじっくりやることが向いている私には、この要求が、ただ、ただ、気の重い言葉にしか思えなくなり、苦痛でしかたがありませんでした。

 

あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ。

 

毎日、帰宅し、眠りに就くも、毎日、朝4時に目が覚めてしまい、

色々な事が頭に浮かんで来ては、眠れなくなってしまうようになっていました。

 

会社に行けば、社長と総務の人間との間で、板挟みに合い、

ストレスが溜まります。ストレスを発散できる同僚もいません。

 

イライライライライライライライライライラ

 

このままでは、気を病むに違いない。

 

 

兎に角、新規開拓をしに行こう。

そうすれば、この地獄のようなオフィスから解放される。

 

私は、新規開拓を逃げ場に、営業活動に力を入れることになります。

 

つづく

 

拙い文章ですが、過去記事は、こちらから。

↓↓↓

 

yoshikiseven.hatenablog.com

yoshikiseven.hatenablog.com

yoshikiseven.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

転職活動2017③

ある広告会社を辞め、転職活動をすることになる日記の 続き③

 

私、この会社に入るまで、営業というものはほとんど経験したことがなかったのですが、

①最近、人と話すのが好きな自分がいるから、営業が向いてるだろう。

広告業界って、やはりいいよね?

③仕事なんて、やってみれば、出来るだろうという根拠のない自信

そして、当時、転職活動が3か月を過ぎ、早く受かって妻を安心させたいという焦り。

からハローワークで見つけた求人に入社を決意してしまいました。

そして、こんな零細企業は2年でやめるつもり。との無謀な考えもありました。

俺は、文筆家になるからな。

文筆家だからな。

すぐに、デビューして、副業しながら文筆活動だもんな。

、、、、、

おい!

何にもしてないのに?

どうしたものでしょう?

この意味のない自信は?

なんにも考えていませんでした。いい歳して。

43歳の秋の出来事でした。

 

出勤初日。

会社案内では、社員が30人と書いてありましたが、そこには、社員が3人しかいませんでした。

社長と総務と50代の営業のおじさん。そして、私の4人です。

以前も書きましたが、50代のおじさん営業マンは、

大型の美容関係の広告で契約を取ってきたら50万円の出来高制。

その報酬を社長と25万ずつ折半するという、契約で、基本給は、5万。

既存のクライアント数社の毎月入る、50万円~70万くらいの売り上げは、全て会社の利益。給料には、反映されません。

そして、私にいい加減な引継ぎをするのです。

 

「おい!今日は、A社に挨拶いくぞ!」

「おい!今日は、B社に行く!」

と、言われ、ほいほいとついて行きますが、大した引き継ぎは、ありません。

ほんとに挨拶です。

新しく入ったこいつが、今度から担当しますんで、よろしくお願いします。

という引き継ぎです。丸投げです。

 

彼と同行すると、昼は必ず、牛丼。立ち食いそば。と、安めのものです。

なにせ、彼の給料は五万円だから。。

 

そんな昼食は、私にとってもありがたいものです。

彼は言います。

「こんな安い給料じゃーやってけねーだろ〜?」

その通りです。

その通りだけど、あんたは、自分で給料五万にしちゃってるけどね。

 

と、思いつつも、

そうっすねー!

と相槌を打ちます。

 

そして、彼も社長と同じように、昼の後は、珈琲屋に行って、タバコを吸います。

 

そもそも、給料が5万なのに、400円するんだよねタバコ。

250円もするんだよね珈琲。

そんなものを飲むこと自体、無駄な気もしますが。。

 

 

タバコの煙をくゆらせながら、彼は言います。「いいかー?営業は、テンションあげてくんだ。お前みたいな低いテンションじゃ、ダメだぞ。テンションは大事だぞ。わかったな。じゃあ、俺の教えることはもうない。

今日は直帰だ。社長には、挨拶が長引いたから、直帰します。って、電話しとけばいいよ。」といい、彼は帰って行きます。

 

微妙な時間です。

時計は4時5分前です。。。

就業時間に合わせ社長に電話しました。

 

こんなことで、営業ができるだろうか?

 

大きな疑問が湧き起こりました。

 

つづく。

 

 

 

転職活動2017の過去記事は、こちら。

よろしかったら、駄文ですが、見て頂ければ。。

 

yoshikiseven.hatenablog.

yoshikiseven.hatenablog.com

 

 

 

 

転職活動2017②

ある広告会社を辞め、転職活動をすることになる日記の 続きを書きたいと思います。 

 

私が入った広告会社は、

長年取引のある、既存のクライアントの広告を外注のデザイナーやコピーライターに依頼し、制作進行管理を行うことをメインとしておりました。

営業としての私の仕事は、既存のお客様の所に出向き、要望をヒアリングする仕事。

デザイナー、コピーライターを管理する仕事。

営業が手薄な出版社様に代わって、企業を周り、雑誌広告を取ってくるというものでした。 

私が、会社案内や面接で見たり、聞いたりしていた既存のクライアントは、大手20社ほどとのことでしたが、実際、毎月取引のあるクライアントは、大手3社、零細2社の5社しかありませんでした。

 

残りの15社は?残りの15社は?

 

 

実際の所、取引中止になっているわけではないのですが、隔月で依頼のあるクライアントだったり、予算の関係で、取引が一旦、中止になっているクライアントだったりしていました。いずれも大手ではなく、零細の会社でした。

 

なんだ!面接で話してたことは嘘だったのか?

と思ったところであとの祭り。。。

 

社長は、営業担当の私に言います。

「その、一旦、中止になっているお客のところに、お前が、毎週出向き、何か話を聞いて来い。なんでもいい。何かのきっかけで、仕事が舞い込むかもしれないだろ?」

「あとは、新規の営業へ行ってこい!とにかく何社でも回り、名刺を渡して来い!それが、相手の記憶に残り、依頼を受けるかもしれないだろ?」

 

 

「じゃあ、昼いく?」

 

意味わからねー。

いや、今、営業回れと言ったじゃないか?

矛盾してねー?

矛盾してねー?

 

イラ、イラ、イラ、イラ、イラ、イラ、イラ、イラ、イラ、イラ!

 

またもや、3人の昼飯。

B級グルメに付き合わされます。

今日は、とんかつのお店。

とんかつにトッピングで、唐揚げやら、マカロニやらが大量に付いてきます。

「こんなに食べたら、外回りがキツイ。」

なとど思いますが、一々反応すると面倒なので、無理やり食べます。

 

食事後は、また、珈琲屋です。

 

嫌いなタバコの煙を浴びせられながら、私に関する説教が始まります。 

「お前さー、俺が見てきた中で、五本の指に入るくらい、駄目駄目なやつ、だな!」

「お前の発言は、極めて、新入社員みたいだよな!」

「お前のその性格、嫁になんか、言われないの!」

 

 「お前、面接で、作家になりたいとか言ってなかった?あんな酷い文章の企画書作っといて、作家になりたいなんて、言うなよ!無理だ!絶対、無理!

 今度、あんな酷い文章の企画書を作って来たら、会社、辞めさせねー。辞めさせねーからな!」

 

辞めさせないって、なんだよ?

何で、そんなことを言われなきゃならないんだろう?

反論も出来ずに私は、逃げるように午後の新規開拓に出掛けるのでした。

 

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

息子が手足口病にかかってしまいました②

先週土曜日の夜に39度の熱を出し、手足口病と診断された息子のその後を書きたいと思います。

発症から4日目の記憶。

39度あった熱は、37度まで下がりました。

熱が下がると同時に、テンションが上がり、部屋の中を行ったり来たり行ったり来たり、ハイハイをして、大きな声を張り上げております。

とはいえ、病で心細いのか、私や妻に飛びついては甘えます。

ご飯は、水分多めのおかゆやかぼちゃなどを混ぜた離乳食もパクパク食べてくれます。

もちろん、ママの母乳も飲みます。

お尻や足の脛裏の湿疹は、だいぶ、落ち着いてきましたが、まだ、後は残ってます。

 

「でも、食欲もあるから大丈夫だね。」

 

 

なんて、妻と話をしていた時、テンションが上がった息子が、口を大きく開けて、妻に飛びついてきたので、仰向けになった彼の口の中を見てみます。

!!!!!

 

口の中には、4つの口内炎が、痛々しく点在しておりました。 

 

「この状態で、頑張ってご飯を食べてたんだ。」

「大人でも、これは、痛くて食べられないよね。」

 

病を治そうと闘っている息子の強さに感服です。

 

頑張った、息子。

 

 

泣けてきました。

いや、こっそり泣きました。

 

そして、5日目、6日目、7日目と状態は、特に急変することもなく、

今日で8日目。

6日目あたりから、ご飯を食べる量も以前のように増えてきて、

元気を取り戻しました。

つかまり立ちをして、屈伸をしながら、片手をあげ、意味不明な

「あー、あー、あー、あー、あー!」

という掛け声をするまでにテンションは上がってます。

何はともあれ、元気になってよかった。

 

よだれなのか、痰なのか分からない液体も5日目くらいから、出なくなりました。

緊急病院で、処方された、痰の薬は飲ませず、

近所でいつも診せている小児科医院でもらった痰の薬を飲ませたからでしょうか?

解熱剤は、飲ませずに様子を見たら、自然に熱は下がりました。

お尻や足の脛裏辺りに出来ていた大きな発疹も小さくなっておりました。

 

ここ3日ばかり、夜中にふと、目が覚めると、私の横にくっついて寝ている息子。

そのぬくもりを感じながら、しみじみと幸せをかみしめている自分がいるのでした。